秋津編集舎とは

秋津編集舎(あきつ へんしゅうしゃ)は、企画・編集・執筆などを生業とする私(齋藤直人)が掲げる屋号です。

例えば八百屋さんであれば「○○青果店」、魚屋さんであれば「○○鮮魚店」のように、お店には屋号がありますよね。私も、世の中に向けて自己紹介をする「編集屋さんとしての屋号」を持ちたいと思い、この名前を掲げました。

この屋号には、私のバックボーンや思いがすべて込められています。

「秋津(あきつ)」とは、トンボを現す古語。

トンボは非常に飛ぶ能力に長けた虫で、飛行能力としては昆虫界でトップクラスとも言われています。中には渡り鳥のように海を越えて日本に飛来する種類も存在し、童謡でおなじみの赤トンボも、垂直距離では1,000m以上の移動をするのだとか。

私の人生において「旅」は非常に大きな意味を持ちます。学生時代からバイク旅が好きで、それが高じてバイク雑誌の編集者となりました。つまり私が生業とする「編集」という仕事は、バイク旅の先で見つけたものなのです。

そんな私にとって、昆虫界の旅人であるトンボは、非常に愛着を感じる虫なのです。

そして、私のように紙媒体出身の編集者にとって「トンボ」はもう一つの意味があります。それは、印刷物を仕上がりサイズに断裁したり、印刷のズレを確認したりするために使われるマーク。

このマークのことを、出版・印刷業界では「トンボ」というのです。

時代の流れとして、紙媒体は「社会を牽引する主役」ではなくなりました。実際、私が携わっているコンテンツもWebメディアやYouTubeなど、9割以上がデジタルです。

しかし私は「紙媒体出身の編集者である」というバックボーンをしっかりと持っておきたいし、それこそが自分のアイデンティティだと思っています。

以上のような理由から、自分を象徴する「トンボ」を屋号に使いたいと思ったわけです。

トンボを、あえて古語の「秋津」に置き換えた理由は「秋津州(あきつしま)」にちなんでいます。

「秋津州」とは、日本の別名。

日本書紀の中に、神武天皇が日本(本州)の国の形を眺めた際に「トンボが交尾をしているような形だ」とつぶやいたという一節があり、そこから日本の古称・美称となったのだとか。

私は日本全国を旅してきて、あらためてこの国が大好きになりました。

そんな日本への敬意を込めて、あえてトンボを「秋津」という古語に置き換えています。

そして「舎」という漢字は、校舎・駅舎・宿舎…などなど、人々の集うところを意味します。

編集という仕事を通じて、さまざまな人が立ち寄る場所でありたい。

そんな思いを込めて「編集舎」としました。

この秋津編集舎からは、すでにフラッグシップメディアの『MOTO-LOGUE(モトローグ)』が生まれています。

しかし、それはあくまで秋津編集舎の生み出したもののひとつ。今後も、ここからさまざまなクリエイティブを生み出していきたいと思います。

よろず「ものづくり屋」の秋津編集舎に、どうぞご期待ください。